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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科35巻5号

2000年04月発行

文献概要

特集 脊椎外科最近の進歩―長期予後からみた問題点を中心として―(第28回日本脊椎外科学会より)

頚椎後縦靱帯骨化症の長期手術成績―10年以上経過例の検討

著者: 井尻幸成1 武富栄二1 松永俊二1 石堂康弘1 領木良浩1 酒匂崇2 小宮節郎1

所属機関: 1鹿児島大学医学部整形外科 2整形外科酒匂クリニック

ページ範囲:P.429 - P.432

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 抄録:後縦靱帯骨化症の術後10年以上経過例の成績を調査した.対象は前方除圧固定術32例,椎弓切除術13例,椎弓形成術41例であった.これらの術後経過観察期間は最小10年,平均13.9年である.臨床成績の評価をJOA scoreにて評価し,特に術後成績の推移に影響を与える因子について検討した.成績有効群は術後1年で各群とも約70%,最終調査時で約50%であった,3群間に臨床成績の統計学的有意差はなかった.前方除圧固定術後の隣接椎間不安定性出現例と,椎弓形成術後の胸腰椎脊柱管狭窄症例で有意に術後成績の悪化がみられた.この研究による長期成績は,前方法と後方法で同程度の術後成績を示したが,それぞれに成績低下例があり,これらの因子を検討することが今後の手術成績の向上につながると考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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