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特集 脊椎外科最近の進歩―長期予後からみた問題点を中心として―(第28回日本脊椎外科学会より)
腰部脊柱管狭窄症に対する非固定広範椎弓切除術の術後10年以上の超長期成績
著者: 中山潤一1 井口哲弘1 栗原章1 藤原朗1 山崎京子1 佐藤啓三1 笠原孝一1 松本英裕1
所属機関: 1神戸労災病院整形外科
ページ範囲:P.497 - P.501
文献購入ページに移動固定術を追加した症例はなく,再手術例は除圧椎間部での椎間板ヘルニア発症による3例のみであった.術後の成績不良に関与する因子としては,多椎弓切除および10°以上の椎間可動角があげられ,後者がより重要な因子と考えられた.非固定椎弓切除術は長期にわたり良好な成績が維持されており,原則的に固定術を併用しなくても十分な成績が維持され,推奨できる手術法といえる.
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