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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科35巻5号

2000年04月発行

文献概要

特集 脊椎外科最近の進歩―長期予後からみた問題点を中心として―(第28回日本脊椎外科学会より)

経皮的レーザー椎間板除圧術(PLDD)のあと再治療を要した症例の検討

著者: 鈴木省三1 宮内晃1 岩崎幹季1 山本利美雄1 米延策雄2 福田和也3 橋本一彦4 太田信彦5 満田基温6

所属機関: 1大阪労災病院整形外科 2大阪大学医学部整形外科 3大阪逓信病院整形外科 4日生病院整形外科 5住友病院整形外科 6豊中市民病院整形外科

ページ範囲:P.537 - P.543

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 抄録:他施設で受けたPLDDの成績に不満足なため当科および関連施設を受診した22例を対象症例とした.全例Nd-YAGレーザーを使用したPLDDによるものであった.適応は妥当と考えられるが,効果不十分であったものは2例で,適応に問題があると考えられる症例が12例,神経根損傷を疑わせる症例が2例存在した.局所合併症としては,4例に化膿性椎間板炎を,14例に椎体終板損傷を認めた.椎体終板損傷はMRIではT1低輝度,T2高輝度を呈し,CTでは骨硬化像で中心部に骨欠損を伴う症例もあった.治療は,随核摘出術を8例に,PLIFを6例に,前方固定術を2例に,開窓術を3例に行った.椎間板炎の2例と神経根損傷の1例には保存的治療を選択した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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