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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科35巻5号

2000年04月発行

文献概要

特集 脊椎外科最近の進歩―長期予後からみた問題点を中心として―(第28回日本脊椎外科学会より)

骨粗鬆症による脊椎圧迫骨折後の後弯変形に対する脊椎後方短縮術

著者: 星野雅洋1 松崎浩巳2 小田博2

所属機関: 1東松山市立市民病院整形外科 2日本大学医学部整形外科

ページ範囲:P.545 - P.550

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 抄録:骨粗鬆症患者における胸腰椎移行部の圧迫骨折は,時に進行し後弯変形の増強,遅発性麻痺が発症し,脊椎除圧矯正固定術を要することがある.この病態に対し,脊椎後方成分を短縮することで椎体前方を開大せずに後弯を矯正し,同時に脊髄前方の除圧が可能であり,pedicle screwの後方脱転力を減少できる脊椎後方短縮術を9例に施行し良好な結果を得たので報告する.また,初期においては5椎体固定と前方法に比べ広範囲固定であったが,フックシステムの併用や椎弓根内へのハイドロキシアパタイトの移植により3椎体固定が可能であった.
 脊椎後方短縮術は骨粗鬆症性脊椎圧迫骨折後の後弯変形に対する手術法の選択肢の一つになりうると考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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