文献詳細
特集 脊椎外科最近の進歩―長期予後からみた問題点を中心として―(第28回日本脊椎外科学会より)
椎間板ヘルニアのマトリックス分解におけるMMPの作用―MMPノックアウトマウスを用いた椎間板ヘルニアin vitroモデル
著者: 波呂浩孝12 四宮謙一4 小森博達4
所属機関: 1東京医科歯科大学疾患遺伝子センター運動器分子変性部門 2東京医科歯科大学疾患遺伝子センター医学部整形外科 3 4東京医科歯科大学医学部整形外科 5
ページ範囲:P.565 - P.573
文献概要
軟骨細胞とマクロファージのコカルチュアーではプロテオグリカン分解に強い作用をもつMMP-3(ストロムライシン)とMMP-7(マトリライシン)が強発現していた.このコカルチュアーサンプルはカセイン分解活性を有し,様々な酵素阻害剤を使ってこの活性がMMPによるものであることが判明した.さらに,MMP-7は椎間板内へのマクロファージ浸潤に,MMP-3はマクロファージ走化因子の遊離に関与している可能性が示唆された.
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