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視座
医師としての人間味
著者: 内藤正俊1
所属機関: 1福岡大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.593 - P.593
文献購入ページに移動私は昭和45年に大学に進学し,医師となって22年経過した.振り返ってみると,大量の情報の消化・吸収,手術手技の修練,診療と症例の記録・整理・成績評価・締め切りなどに追い回されてきた日々である.医師になるには一定以上の受験戦争を乗り越える能力がないととても務まらない職業であることを実感している.しかし,私の時も医学部入学は難関ではあったが,今ではこの難関突破のため知育偏重の教育があまりに幼い子供時代に始まり,学業成績,偏差値が過大評価され過ぎていると感じている.多感であるべき時代が失われ,“お受験”のために社会性や人間性など大切なものが犠牲にされてきているのが現状であると思う.
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