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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科35巻6号

2000年05月発行

文献概要

論述

終末期に在宅医療が行われたがん患者に対するがんの告知の実際と在宅医療の現状

著者: 石井猛1 舘崎慎一郎1 佐藤哲造1 米本司1 猪俣桜子2

所属機関: 1千葉県がんセンター整形外科 2千葉県がんセンター看護部

ページ範囲:P.617 - P.622

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 抄録:当院で1995年1月より1998年1月までに死亡した72例中,在宅医療を行った14例(19%)を検討対象とした.男性12人,女性2人,年齢は23~73歳,平均54歳で,病名は癌9人,軟部肉腫3人,悪性黒色腫2人であった.がんの病名告知は全例に,終末期である旨の告知は13例に,具体的な余命告知は1人にのみ行われた.5例は訪問看護が,9例に訪問看護および整形外科医師による往診が行われた.訪問看護数は1~16回まで平均6回,往診数は1~5回であった.在宅療養期間は5~356日,平均65日であった.終末期在宅医療においては介護する家族への精神的支援が重要であった.がんの告知,終末期である旨の告知により,終末期に在宅医療を希望する患者は少なくなく,このような患者の終末期在宅医療が可能となるよう,訪問看護,往診,24時間体制,公的介護の充実などの体制を整えることが必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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