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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科35巻6号

2000年05月発行

文献概要

整形外科/知ってるつもり

Perineurial window

著者: 高山真一郎1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部整形外科

ページ範囲:P.646 - P.648

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 Perineurial windowとは,末梢神経の神経周膜の部分的損傷により,その窓が開いたような欠損部から神経線維が瘤状に膨隆した状態を表す.1975年,Spencer4)により命名され,末梢神経の研究者の間では部分的脱髄(segmental demyelination)の実験モデルとして知られているが,これまで臨床で報告されることがなかったこともあり,整形外科医にとってはなじみの薄い用語である.1993年,筆者ら9)は軽微な外傷後の持続する疼痛がperineurial barrierに由来する例があることを報告し,以後perineurial windowに関する基礎的研究を行ってきた.本稿ではperineurial windowの解説と,基礎的研究と臨床例との関連について述べてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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