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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科35巻6号

2000年05月発行

文献概要

臨床経験

仙骨に発生した骨腫の1例

著者: 神谷宣広1 田中千晶1 四方實彦1 中嶋安彬2

所属機関: 1京都市立病院整形外科 2京都大学附属病院病理部

ページ範囲:P.685 - P.688

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 抄録:44歳の女性で左仙腸関節痛を主訴として来院し,単純X線像で左仙腸関節近傍の仙骨に骨硬化性の腫瘤を認めた.自発痛に対しNSAIDが効果的であり,当初,類骨骨腫を最も疑った.鑑別診断として,骨腫,硬化性骨髄炎,骨軟骨腫,内骨腫,硬化性腸骨骨炎,傍骨性骨肉腫などが考えられた.左仙腸関節痛に対して,左仙腸関節近傍の仙骨腫瘍切除と仙腸関節固定術を行った.病理組織学診断でnidusを認めず類骨骨腫は否定され骨腫と診断された.仙腸関節固定には腸骨稜からの骨移植とpedicle screw systemを用いた内固定を行った.術後5年経過した現在,良好な結果を得ている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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