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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科35巻6号

2000年05月発行

文献概要

臨床経験

サッカー選手におけるpainful os intermetatarseumの1例

著者: 野口昌彦1 岩田圭生1 三浦清司1 平澤泰介1

所属機関: 1京都府立医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.703 - P.706

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 抄録:今回われわれは,サッカー選手の第1,第2中足骨骨間基部における副骨によるスポーツ障害の1例を経験したので報告する.症例は34歳,男性で主訴は右足背部痛であった.患者は社会人チームに所属し週1回の練習を行っていた.約2年前から,特に誘因なくサッカー練習後に右足背の疼痛と腫脹を自覚するようになった.徐々に増悪し日常生活にも支障をきたしたため当院を受診した.初診時のX線像では,両第1,第2中足骨骨間基部に骨棘様の副骨を認め,右足は有痛性で保存療法に抵抗したため摘出術を行った.副骨は第1,第2中足骨骨間基部に存在し,深腓骨神経の直下に存在していた.第1,第2中足骨骨間基部に存在する副骨はOs intermetatarseumであり,日本人の約2.6%に存在すると言われている.しかし,この副骨による障害は非常に稀である.今回,サッカーが原因と考えられる有痛性のOs intermetatarseumを摘出し経過良好な1例を経験したので報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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