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視座
患者との関係
著者: 高岸憲二1
所属機関: 1群馬大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.713 - P.713
文献購入ページに移動長く臨床に携わっていると,どの医師も特定の検査や治療を希望する患者さんを経験している.私も以前勤めていた病院で,肩こりと頭痛を主訴とした一人の中年の患者に対して頚椎疾患と考えて症状を説明したところ,頭部のMRI検査を受けたいと言ってきた.頭部の病変からくる症状とは全く考えられず,MRI検査は全く役に立たないと説明したにもかかわらず,是非受けたいとのことであった.また,慢性関節リウマチの患者さんで,「自尿を飲む」尿療法がリウマチに良いと書いてあったので飲みたいが,その治療法を行ってよいのだろうかと聞いてきた方や,ある抗リウマチ薬を飲むと完全にリウマチが治ると聞いたので是非処方してほしいといった希望をされる患者さんもいる.
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