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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科35巻7号

2000年06月発行

文献概要

論述

骨粗鬆症を伴う胸腰椎椎体損傷に対する前方脊柱再建術の経験

著者: 本郷道生1 阿部栄二1 島田洋一1 佐藤光三1 片岡洋一2 菅野裕雄3 楊国隆4

所属機関: 1秋田大学医学部整形外科 2中通総合病院整形外科 3寿泉堂綜合病院整形外科 4山本組合総合病院整形外科

ページ範囲:P.715 - P.721

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 抄録:骨粗鬆症を伴う胸腰椎椎体損傷の14例(男性5例,女性9例)に対し,生体活性型人工椎体とKaneda deviceを用いた前方脊柱再建術を行い,術後成績を検討した.経過観察期間は平均3年8カ月であった.手術時年齢は平均65.7歳で,損傷型は破裂骨折およびposttraumatic vertebral collapseがそれぞれ7例であった.損傷レベルは胸腰椎移行部に多く,神経麻痺はFrankelのC6例,D8例であった.術後,腰背部痛は全例で軽減または消失し,神経麻痺は全例で改善した.後弯の進行と人工椎体の移動を認めた1例を除き,13例で骨癒合が得られ,再建脊柱の安定性が維持されていた.引き続き長期の経過観察が必要ではあるが,現時点では本術式は有用であったと考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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