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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科35巻7号

2000年06月発行

文献概要

手術手技 私のくふう

FluoroscopyおよびCTガイド下による経皮的椎体形成術

著者: 小西均1 寺井祐司2 臼井正明2 渡邊唯志2

所属機関: 1岡山市立せのお病院整形外科 2岡山市民病院整形外科

ページ範囲:P.737 - P.743

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 抄録:高度の骨粗鬆症に伴う脊椎圧迫骨折のうち椎体圧潰の進行し疼痛の持続する症例に対して,局所麻酔下に経皮的にpolymethylmethacrylate(PMMA)を注入し除痛と局所の安定をはかる治療を行ったので報告する.対象は明らかな外傷なく脊椎圧迫骨折を生じた8例(男性4例,女性4例)であり,術後経過期間は平均12カ月であった.fluoroscopyとCTを併用することにより安全かつ正確に骨セメントの注入が可能となる.成績は無効1例,有効7例であり,手術直後より著明な除痛効果が得られることが特徴である,局所の痛みは再発を認めていない.X線上も椎体の圧潰の進行はなく骨セメントのゆるみも認めていない.手術侵襲は小さく除痛効果も優れていることから,進行性で痛みの強い脊椎椎体圧潰例に対して考慮すべき治療法と考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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