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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科35巻7号

2000年06月発行

文献概要

手術手技 私のくふう

RAの手指尺側偏位に対する中手骨短縮骨切り術

著者: 政田和洋1 橋本英雄1 吉中康高1

所属機関: 1大阪労災病院整形外科

ページ範囲:P.745 - P.749

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 抄録:RAの手指尺側偏位に対する中手骨短縮骨切り術を紹介し,5人14指の短期成績を報告した.この方法はRAの外反母趾に対する第1中足骨の短縮骨切り術(Weil)を中手骨に応用したものであり,骨間筋の起始部より遠位で骨切りを行い,中手骨を5~7mm短縮することにより骨間筋の拘縮を除去しようとするものである.1例を除いてcrossed intrinsic transferを同時に行った.術後は全例に良好な骨癒合が得られ尺側偏位もよく矯正された.可動域は術前,屈曲が平均80°,伸展が平均-60°と著明に制限されていたが,術後は皮膚の部分壊死をきたした1例以外は屈曲が平均70°,伸展が平均-20°であり,屈曲の減少はあるものの伸展は大きく改善していた.本術式は,MP関節破壊を伴わない尺側偏位に対する優れた術式である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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