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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科35巻7号

2000年06月発行

文献概要

臨床経験

鎖骨遠位端骨折の保存療法の経験

著者: 佐藤公昭1 田中憲治1 荒木博之1 草場幸枝1 渡邉琢也1 白濱正博2

所属機関: 1高木病院整形外科 2久留米大学医学部整形外科

ページ範囲:P.793 - P.796

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 抄録:Neer分類type Ⅱの鎖骨遠位端骨折新鮮例に対して保存療法を行った症例を検討したので報告する.症例は5例で,平均年齢70歳,平均経過観察期間は10ヵ月であった.受傷機転は全例交通事故で,合併損傷や本人の希望もあり観血的な初期治療を選択できなかった症例である.治療法は鎖骨バンドと三角布による外固定を行い,疼痛が軽減した時点である程度の肩関節の動きは許可した.固定期間は平均5週間で,以後積極的に可動域および筋力訓練を行った.最終診察時,5例中3例は無症状であった.残りの2例も軽度の運動時痛あるいは肩関節の軽度の可動域制限を認める程度で日常生活に支障はなかった.経過観察中骨癒合が得られたのは1例のみであったが,臨床的には比較的満足できる結果であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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