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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科35巻8号

2000年07月発行

文献概要

論述

𦙾骨高原骨折に対する直視下整復術術後の関節鏡所見

著者: 黒石昌芳1 吉田和也1 土井良一1 三浦寿一1

所属機関: 1国立明石病院整形外科

ページ範囲:P.859 - P.863

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 抄録:𦙾骨高原骨折に対し,半月板前角部を切離し直視下に関節面を整復固定する方法の有用性を関節鏡視により検討した.対象は,𦙾骨高原骨折に対し直視下整復固定術を施行し,抜釘時に半月板の状態を鏡視下に確認しえた11例である.男性6例,女性5例で手術時年齢は平均49.2歳,抜釘までの期間は平均9.1カ月であった.受傷時半月板損傷は5例に認められた.抜釘時関節面は,良好な整復位が得られていた.また,切離し再縫着を行った半月板は完全に修復され,解剖学的整復位が得られていた.臨床評価においても良好な成績が得られていたが,1例のみ半月板切離部のclickと圧痛を認めた.今回の調査で,𦙾骨高原骨折に対する治療法として,直視下に骨折部を整復固定する方法は正確な整復位が得られ,切離後再縫着した半月板も修復されていたことから積極的に行ってよいと考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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