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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科35巻8号

2000年07月発行

文献概要

臨床経験

側方進入法にて摘出した上位頚髄部脊髄腸嚢胞の1例

著者: 辺見俊一1 松岡孝志1 金澤淳則1 宮本紳平1 和田英路1 米延策雄1 越智隆弘1

所属機関: 1大阪大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.903 - P.907

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 抄録:脊髄腸嚢胞は,比較的稀な硬膜内髄外占拠性病変の一つである.今回われわれは,上位頚髄腹側に発生した脊髄腸嚢胞の1例に対し,側方進入法により嚢腫を完全切除しえたので報告する.
 症例は9歳,女児.主訴は強い後頚部痛であった.術前MRIにてC1~C4高位の頚髄腹側に嚢胞性病変を認めた.これに対し,胸鎖乳突筋の後縁より上位頚椎側面に至る側方進入法にて,嚢腫を完全に切除した.術後,後頚部の疼痛は消失し,経過観察期間は短期間であるが頚椎の不安定性や再発も今のところ認めていない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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