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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科35巻8号

2000年07月発行

文献概要

臨床経験

スノーボードにより受傷した距骨下脱臼骨折の1例

著者: 水野直樹1 滝秀虎1 来田大平1

所属機関: 1愛知県立尾張病院整形外科

ページ範囲:P.913 - P.916

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 抄録:距骨下脱臼骨折は外傷性脱臼の中では比較的稀である.その受傷原因は,主に転落や交通事故で,スポーツではbasketball footと呼ばれるように球技でのジャンプの着地の際に受傷しやすい.今回,われわれはスノーボードにより受傷した距骨下脱臼骨折の1例を経験したので報告する.症例は27歳,男性.1999(平成11)年1月6日,スノーボードでワンメイクジャンプの際,トリックをしようとして空中でボードを右手でつかむ際,誤って右ブーツのビンディングの付属のストラップを引っぱり,空中で右ブーツのビンディングが外れ,着地の際に右足を捻って受傷した.同日,当科受診した.単純X線写真にて右距骨下脱臼骨折と診断し,鋼線牽引を行い,徒手的整復を加えることにより整復でき,保存的治療にて軽快した。本症例の受傷の背景には,そのビンディング着脱の便利さから,ワンタッチでビンディングが外れるように付属のストラップを取り付けていたことがあげられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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