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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科35巻8号

2000年07月発行

文献概要

臨床経験

当科における陳旧性アキレス腱断裂の治療成績

著者: 石田直樹1 斉田通則1 木村長三1 飯田尚裕1

所属機関: 1釧路労災病院整形外科

ページ範囲:P.921 - P.923

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 抄録:陳旧性アキレス腱断裂10例に対し,腱形成術を行い,良好な成績を得たので報告する.陳旧例の原因として,腱縫合術後の再断裂が5例と最も多く,保存的療法後3例,適切な診断の遅れが2例であった.手術法はLindholm法が8例,Kirchmayer法が1例,Kirchmayer法に足底筋腱をinterlacing surureし補強したのが1例である.術後の固定肢位および期間は,現在は膝関節30°屈曲,足関節20°底屈位にて膝上ギプスを3週間行い,その後足関節中間位にて,ヒール付き膝下歩行ギプス3週間の計6週間である.ギプス除去後,漸次荷重を増やし,9週で全荷重とした.合併症は,1例の表在性創感染と,1例でperoneal spastic flatfootとなったが,自己徒手矯正のみで改善した.術後平均9カ月で,全例正常歩行・疾走可能で日常生活上の問題も特になく,良好な成績を得た.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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