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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科35巻9号

2000年08月発行

文献概要

論述

高分化型脂肪肉腫の初回手術時における切除縁の検討

著者: 佐々木宏介1 横山庫一郎1 古賀正一郎1 高比良知也1 芳賀敏1

所属機関: 1国立小倉病院整形外科

ページ範囲:P.979 - P.982

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 抄録:1986年から1999年までに手術した高分化型脂肪肉腫11例の切除縁と術後の局所再発について検討した.切除縁評価は,wide margin 1例,intralesional margin 1例,marginal margin 9例であった.intraiesionalの1例とmarginalの2例で局所再発をきたした.高分化型脂肪肉腫は,脱分化型以外は遠隔転移せず生命予後は良好である.また,生検を行ってもlipoblastが認められなければ確定診断は得られず,他の良性脂肪性腫瘍との鑑別では臨床的な判断を要求される.臨床的に強く高分化型脂肪肉腫を疑っても,初回手術時には腫瘍と癒着している神経および血管は温存するが,他の腫瘍と癒着している組織については可及的にwide marginを確保する,という方針で良いのではないかと考えている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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