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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科35巻9号

2000年08月発行

文献概要

臨床経験

椎骨動脈の処置を要した頚椎骨芽細胞腫の1例

著者: 高橋忍1 琴浦良彦1 沢田眞治2 岩本十九二3

所属機関: 1市立長浜病院整形外科 2市立長浜病院検査部病理 3岩本整形外科

ページ範囲:P.1023 - P.1026

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 抄録:頚椎に発生し術中に椎骨動脈の処置を要した骨芽細胞腫を経験したので報告する.症例は27歳男性.頚部・左肩部の疼痛発症の約1年後にCTで第4頚椎椎弓根部の骨腫瘍が発見された.増大傾向を確認したため,開放生検で診断を確定したのち手術を行った.手術は前方より左椎骨動脈を展開・保護した上で,その後方周囲を包囲する腫瘍を掻爬し腸骨骨移植を行った.椎骨動脈を温存し,かつ椎体間固定は行わずに,欠損部を再建することができた.術後,疼痛は速やかに消失し,一年後のCTで再発を認めていない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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