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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科35巻9号

2000年08月発行

文献概要

臨床経験

慢性関節リウマチにおけるbipolar型人工骨頭置換術の術後成績について

著者: 影山康徳1 宮本繁仁2 小関孝夫2 日吉充2 鈴木基裕2 三浦智彦2 長野昭2

所属機関: 1遠州総合病院整形外科 2浜松医科大学整形外科

ページ範囲:P.1027 - P.1029

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 抄録:RA股関節に対する人工骨頭置換術は臼蓋側へのcupの移動の問題をかかえている.RAの股関節病変を有する症例(有病群)11例とRAの大腿骨頚部骨折症例(頚部骨折群)7例に対してbipolar型人工骨頭置換術を行い,5年以上経過観察し,術後成績を検討した.X線評価はcupの骨盤内内方転位の指標として,Köhler線とcupとの距離(KC値)を,上方転位の指標として,涙痕間を結んだ直線にcupの最上端からの垂線の距離(TC値)を用いた.有病群は日整会股関節機能判定基準において術後改善を示したが,術後3年で悪化傾向を示した.また,術後1年目より経時的にcupの内方転位(KC値の増加)と上方転位(TC値の増加)を示した.頚部骨折群は日整会股関節機能判定基準,KC値,TC値ともに術後5年間は有意な変動を示さず,bipolar型人工骨頭置換術は頚部骨折群において有用な手術と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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