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臨床経験
文献概要
抄録:関節近傍に発生した類骨骨腫は関節炎を伴うことがあり,診断の遅れを指摘されている.小児の大腿骨頚部に発生した3例を経験したので報告する.いずれも初診病院では類骨骨腫は想定されておらず,2例はPerthes病,1例は単純性股関節炎として扱われ,症状の改善をみないため,紹介されたものである.類骨骨腫に特徴的な夜間痛を訴えたのは1例のみであり,3例に共通してみられたのは跛行であった.そこで,跛行を呈した症例をみた場合,鑑別診断として股関節炎,Perthes病等の股関節疾患に加えて類骨骨腫も考慮する必要がある.
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