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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科35巻9号

2000年08月発行

文献概要

臨床経験

手根管内痛風結節の1例

著者: 中山潤一1 山崎京子1 藤原朗1 栗原章1 井口哲弘1 佐藤啓三1 笠原孝一1 松本英裕1

所属機関: 1神戸労災病院整形外科

ページ範囲:P.1055 - P.1058

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 抄録:症例は30数年前より痛風と診断されていた65歳の男性で,手関節掌側部の痛風結節の切除術を受けたが再発し来院した.手指の運動制限と母指球の萎縮を認め手術を施行した.手根管内の浅指屈筋腱周囲および腱内に尿酸結晶が沈着し,腱自体が膨隆して一塊となり痛風結節を形成していた.浅指屈筋腱は不全断裂の状態であったため,部分切除を要した.術後,手指の運動および母指球の萎縮は改善した.痛風結節の治療としては,まず内科的に血中尿酸のコントロールを行うが,本症例のように機能障害や神経圧迫症状を伴う場合には外科的治療が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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