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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科36巻1号

2001年01月発行

文献概要

論述

人工膝関節置換術(TKA)のクリティカル・パスを実施して

著者: 大谷茂1 脇田重明1 新井達也1 若林英1 橋口淳一1 佐嶋義高2 村井謙蔵2 安藤恭子2

所属機関: 1市立岸和田市民病院整形外科 2市立岸和田市民病院リハビリテーション科

ページ範囲:P.11 - P.20

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 抄録:クリティカル・パス(CP)とは,入院患者への医療の質を低下させずに,特定の期間に,より効率的に,より効果を得ることを目的に作成されたアウトラインである.当院の病床利用率は平均97.2%,全科の平均在院日数15.5日という状態であり,CPの導入は有益であると考えられた.1999(平成11)年4月にCP推進委員会が設立され,各科の特色に合わせて必要な職種がメンバーに加わり,思案の作成がなされてきた.当科では比較的症例が多く,実施すべき治療,看護,理学療法のプロトコールがほとんど確立されているTKAのCPの作成にかかり,同年6月より施行を開始した.CPの導入によって,医療側ではインフォームド・コンセント,チーム医療の充実化,ケアの標準化,在院日数の短縮など有益な効果を認め,また,患者側にも入院中のスケジュールの把握や術後リハビリへの意欲の向上など,以前よりも治療に対する前向きな姿勢が認められた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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