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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科36巻1号

2001年01月発行

文献概要

論述

従来法と小皮切法によるOsborne法を行った肘部管症候群

著者: 谷口泰徳1 玉置哲也1 北野陽二1 筒井俊二1

所属機関: 1和歌山県立医科大学整形外科

ページ範囲:P.35 - P.40

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 抄録:今回われわれは,当科で施行した従来法および小皮切法によるOsborne法の18症例について検討を加え報告する。赤堀の分類による術前病期は,病期1が2例,病期IIIが7例,病期IVが6例,病期Vが3例であった.術後追跡調査期間は2カ月~4年(平均11.2カ月)であった.生田らの臨床成績判定基準により4例が優,7例が良,6例が可,そして1例が不可と判定された.病期I~Vの全ての病期の症例において,術後症状の改善が見られていた.Osborne法は術前病期によらず,外反肘,内反肘,中等度以上の変形性肘関節症を除く症例に有効な術式と思われた.1.5cmの小皮切でも非鏡視下に従来法のOsborne法と同様の尺骨神経の剥離は可能であった.小皮切によるOsborne法を実施する時は,術前にInching法による尺骨神経障害のレベルを同定することが大切である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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