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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科36巻1号

2001年01月発行

文献概要

整形外科philosophy

この頃思うこと

著者: 井村慎一1

所属機関: 1福井医科大学

ページ範囲:P.55 - P.57

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 最近,医療人の質,病院の危機管理のあり方を考えさせるような幾多の事件がマスコミを賑わせている.そこで私は,自らの軌跡を辿りながら,また経験を交えながら,医学部における教育,研究,医療について私見を述べたい.
 私達の世代は俗に言う戦中派である.小学校(当時国民学校)卒業後,旧制中学校に進学したが,間もなく敗戦になり,2年次より旧制中学校併設中学校へ新制高校では1年次男子校,次いで学区制導入で地域の高校(男女共学)へ進むことになった.高校の課程は普通科,商業科,家庭科に分かれていた.この高校は10年問存続したが,現在商業高校となっている.
 大学人試時,学力試験のほかに進学適性試験が課せられた.また,入学試験は1期,2期校に分かれて行われたが,この区別は大学の格差を生むとして,また進学適性試験は余り有効ではないとして廃止された.終戦後の混乱とはいえ,私達は学制改革の狭間の中に翻弄されていた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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