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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科36巻1号

2001年01月発行

文献概要

整形外科英語ア・ラ・カルト・95

整形外科分野で使われる用語・その57

著者: 木村專太郎1

所属機関: 1那珂川病院

ページ範囲:P.70 - P.71

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●Stimson method(スティムソン)
 前号に書いた“Stimson maneuver”は,大腿頚部の脱臼のときの整復方法であったが,今回ここに述べる“Stimson method”は,肩関節の前方脱臼のときの整復法である.この方法は,まず患者を腹臥位に寝せ,ベッドの縁から脱臼側の腕を下に垂らし,手首に約4~6kgの重さを加重する。約5~10分後に肩関節の前方脱臼は整復される予定である.
 この簡便法は,普通のバケツに水を半分くらい入れて取っ手を患者に握らせて,繃帯で巻き付ける方法である.このとき,能動的にバケツを握らせると,上肢に力が入り整復しにくい.そのため,前腕と上腕の力を抜いても握らせた手が開かないように,受動的に取っ手を握った状態で,手と手首を繃帯で軽くぐるぐる巻きをすると良い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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