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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科36巻1号

2001年01月発行

文献概要

臨床経験

高度な尖凹足をきたした脳性麻痺の1例

著者: 西山正紀1 二井英二1 明田浩司1

所属機関: 1三重県立草の実リハビリテーションセンター整形外科

ページ範囲:P.81 - P.84

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 抄録:われわれは,34歳手術時までほぼ自然経過した脳性麻痺による尖凹足の1例を経験したので報告する.症例は痙性対麻痺の男性.10歳代より尖足が著明となるも,そのまま独歩を続けていた.33歳受診時、右足関節は最大底屈位,Chopart関節は90°底屈位,MTP関節は最大背屈位で独歩を行っていた.34歳時アキレス腱延長術,Chopart関節での矯正骨切り術を施行し,現在足底板を装着して独歩を行っている.本症例は脳性麻痺による前凹足で,著明な尖足を伴っていた.長期間矯正を行うことなく歩行したため,筋力不均衡による変形のみならず,体重負荷による足部への底屈力のため著明な凹足変形をきたしたと思われる.一般的に麻痺性凹足では内側縦アーチの挙上のみが顕著であるが,本症例では内外両側の縦アーチが挙上した,通常とは異なった凹足であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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