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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科36巻1号

2001年01月発行

文献概要

臨床経験

長管骨変形に対するoblique wedge osteotomyの経験

著者: 円山茂樹1 山本哲司1 橋本橋本2 角田雅也1 水野耕作1

所属機関: 1神戸大学医学部整形外科 2三田市民病院整形外科

ページ範囲:P.97 - P.100

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 抄録:長管骨の3次元的な変形に対して,これを一期的に矯正するoblique wedge osteotomyを2例の患者に対して行い,良好な成績を得た.症例1は27歳男性.左下腿の変形治癒骨折例で,𦙾骨近位骨幹部で15°の屈曲変形,15°の内反変形がみられた.変形部位で30°遠位に傾斜させた15°の前方を底辺としたoblique wedge osteotomyを行い,同時に15°遠位骨片を外反させて変形を同時に矯正した.症例2は26歳男性.左大腿骨の線維性骨異形成症で,骨幹部中央で15°の前方凸変形と22°の内反変形が認められた.近位に45°傾斜させた15°の前方wedgeの骨切りを行った後に,遠位骨片を22°外反させて変形を一期的に矯正し,同時に7mmの延長を追加した.Oblique wedge osteotomyは手技が極めて簡便で,一回の手術で長管骨の矢状面,冠状面の変形が同時に矯正でき,症例によっては骨の延長も可能である.骨切り面のfull contactが得られることから骨癒合も良好で,術中の矯正も可能である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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