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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科36巻1号

2001年01月発行

文献概要

臨床経験

母指の再建に人工真皮(テルダーミス®)が有用であった疣状癌(verrucous carcinoma)の1例

著者: 村澤章子1 木村鉄宣1 西江渉1

所属機関: 1北海道勤医協中央病院皮膚科

ページ範囲:P.109 - P.112

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 抄録:人工真皮(テルダーミス®,テルモ社製)を用いて母指の再建を行い良好な結果が得られた症例を報告する.患者は53歳,女性.初診の15年前に右母指に外傷を受け,徐々に腫瘍を形成した.初診時,右母指の側爪郭,後爪郭部に大きさ約25×20mmの表面疣贅状の局面を認めた.病理組織診断は疣状癌(verrucous carcinoma)であった.腫瘍を末節骨上にて切除し,人工真皮にて被覆し,貼付後のべ6週間にて十分な肉芽形成および完全な上皮化が認められ,良好な母指の形態が得られた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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