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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科36巻10号

2001年10月発行

文献概要

シンポジウム 下肢長管骨骨折に対するminimally invasive surgery

下肢長管骨骨折に対するMIPO法の適応と注意点:大腿骨遠位部骨折における治療成績から

著者: 森川圭造1 花林昭裕2 佐藤啓二1

所属機関: 1愛知医科大学整形外科 2旭労災病院整形外科

ページ範囲:P.1115 - P.1120

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 要旨:MIPO(minimally invasive plate osteosynthesis)法は,小皮切から経皮的にプレートを挿入し固定する骨折手術法であり,骨折部に対して低侵襲な治療法である.大腿骨遠位部骨折は,隣接する膝関節の早期機能回復が重要であり,本治療法の適用が有用と考えられる.今回大腿骨遠位部骨折に対し,本治療法と従来法であるプレート固定法との治療成績の比較を行い,本治療法の有用性を明らかにするとともに,その適応と注意点について検討した.本治療法は,従来のプレート固定法と比較し,手術時間の短縮と出血量の軽減が得られた.また術後早期に膝関節機能が回復し,有用な治療法であった.このことから,早期離床,短期後療法が必要な高齢者例に対してもよい適応と考えられた.また術中の整復と整復不良に伴うmal-alignmentと骨折部の癒合不全によるimplant failureが本治療法に関する注意点であり,今後それらの対策が課題である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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