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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科36巻10号

2001年10月発行

文献概要

シンポジウム 下肢長管骨骨折に対するminimally invasive surgery

Ender法による下肢長管骨骨幹部骨折の治療

著者: 安藤謙一1 山路哲生1 中川雅人1

所属機関: 1藤田保健衛生大学整形外科

ページ範囲:P.1133 - P.1139

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 要旨:下肢長管骨骨幹部骨折に対し比較的手術侵襲の少ないEnder法を主として行っているが,今回これらの症例について検討した.大腿骨骨折症例は258例271肢で,多発骨折は105例,多発外傷は32例,開放骨折は36肢であった.このうち5例6肢に短縮防止としてinterlocking Ender法を施行した.骨癒合が267肢に得られ,4肢は癒合不全となったが,いずれも再手術を施行し骨癒合が得られた.屈曲変形が8肢,回旋変形が7肢,短縮変形が3肢に発生し,このうち変形著明な3肢に再手術を施行した.𦙾骨骨折症例は340例348肢で,多発骨折は117例,多発外傷は21例,開放骨折は157肢であった.骨癒合が341肢に得られ,7肢は癒合不全となったが,いずれも再手術あるいは再々手術を行い最終的には骨癒合した.屈曲変形が9肢,回旋変形が7肢,屈曲変形が6肢に発生し,変形が著明な4肢に再手術を施行した.近年,骨折治癒に関してrigid fixationよりもflexible fixationの方が有利であるとの考え方が一般的になりつつある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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