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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科36巻11号

2001年11月発行

文献概要

専門分野/この1年の進歩

日本手の外科学会―この1年の進歩

著者: 山野慶樹12

所属機関: 1大阪市立大学大学院医学研究科整形外科 2第44回日本手の外科学会

ページ範囲:P.1276 - P.1278

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 手には整形外科医が対象とする骨関節,筋,腱,神経,血管などほとんどの組織が含まれており,手術手技は精緻で細かく,まさに整形外科手術のミニチュア版で,この細いatraumaticな手技は他の整形外科手術にも必要なものといえる.この意味で整形外科医として必ず研修すべき分野である.また手指は日常最もよく使用する部位であるため,外傷を受けやすく慢性障害も発症しやすい.「手は口ほどに物を言う」といわれる如く,よく目立つ部位で整容面も重要である.
 20世紀には手の外科のすばらしい発展がみられ機能回復の面からプラトーに近づいた分野もあるが,まだまだ進歩改良されねばならない分野も多く存在する.21世紀は機能回復に加えて,これまであまり論議されなかったaetheticの面を配慮した治療が要望されることを会長講演として症例を提示して強調した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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