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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科36巻11号

2001年11月発行

文献概要

整形外科英語ア・ラ・カルト・101

整形外科分野で使われる用語・その63

著者: 木村專太郎1

所属機関: 1木村専太郎クリニック

ページ範囲:P.1296 - P.1297

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 先月は記念すべき第100回であった.
 
●Thomas splint(トーマス・スプリント)
 これは英国の整形外科医のトーマス(Hugh Owen Thomas,1834-1891)の考案したシーネ(副木)である.大腿骨や下腿などの下肢の骨折のときに簡単に骨折部を固定し,患者の輸送や治療に用いることができる非常に便利な“splint”である.
 今から約30年前の1972(昭和47)年に最初に米国から帰ってきて,日本のある病院に勤めたことがある.米国では下肢の外傷や骨折のときに,このトーマス“splint”をよく使っていた.この病院の整形外科は,当時としては私は信じられなかったが,トーマス“splint”がないということであった.世界的に有名なトーマス“splint”がないことに,私は非常にショックであったことを思い出す.しかしその後は便利なものが出現して,この“splint”はあまり使用されていないようだ.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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