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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科36巻11号

2001年11月発行

文献概要

臨床経験

大腿骨頚部領域別骨塩量と骨折型について

著者: 金子慎二郎12 藤井英治1 桒山雅貴1 加藤匡裕1

所属機関: 1慶應義塾大学伊勢慶応病院整形外科 2現:慶應義塾大学医学部整形外科

ページ範囲:P.1303 - P.1306

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 抄録:大腿骨頚部骨折患者の健側大腿骨近位部の領域別骨塩量をDXA法を用いて計測し,内側・外側骨折群間での骨塩量を比較し,骨折型を決定する大腿骨側の要因について検討した.対象は全例女性で,受傷時60歳以上の22例(平均年齢77.3歳)とした.内側骨折11例,外側骨折11例であった.大腿骨近位部を,Neck・Ward's・Trochanter・Shaftの4領域に分け、BMDを測定した.検定にはMann-Whitney検定を用いた.その結果,Ward'sおよびShaft領域では,BMDは外側骨折群が有意に低かった(p<0.05).また,Neck領域のBMDをWard'sおよびShaft領域のBMDで割った値(NW比・NS比)は,内側骨折群が有意に低く(NW比:p<0.05,NS比:p<0.01),これら骨塩量の領域比が内外側骨折型の発症に関与する因子の1つになりうると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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