icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科36巻11号

2001年11月発行

文献概要

症例報告

骨化アキレス腱断裂の治療経験

著者: 安藤圭12 高松浩一1 牧野光倫1 桑原浩彰1 篠田昌一1 太田進1 梅田仁視1 寺部靖人1 平原慎也1

所属機関: 1トヨタ記念病院整形外科 2現:県西部浜松医療センター整形外科

ページ範囲:P.1315 - P.1317

文献購入ページに移動
 抄録:症例は53歳,男性,主訴は右踵部痛であった.局所所見でアキレス腱部の圧痛,腫脹を認め,アキレス腱付着部より近位に皮膚陥凹,骨性硬の結節を触知した.初診時FCR像で腱断端の骨化像を認めた.他部位のX線写真,既往,血液生化学検査から「腱付着部症に伴う骨化アキレス腱断裂」と診断し,骨接合術を行った.手術は踵骨母床にアンカリングシステムを固着ののち,アキレス腱側骨片を縫着した.骨化アキレス腱断裂に関する報告は国内外で20例足らずに過ぎず,治療については多くが保存療法を選択されている.今回われわれは比較的稀な骨化アキレス腱断裂の骨化部をアンカリングシステムを使用した骨接合を行い,良好な結果を得たため報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら