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国際医学雑誌SPINEは1976年に季刊として創刊され,当時は5カ国25人の編集陣であったが,1993年頃より号数は急速に増大し,現在は原則として年間24号となり,編集陣も誌上に発表されているだけで19カ国289人となっている.私は1981年から参加して,多数の国からの医学論文の査読・評価に携わってきたが,査読方法や投稿論文の質などについて,いろいろと考えさせられることが少なくなかった.ここに過去の自己論文についての反省も含めて,医学論文の評価について2,3の感想を書かせていただくこととする.
まず第一に痛感していることは,論文の質を適切・公正に判定することが,査読者にとっていかに厳しく困難な作業であるかという点である.現在の査読方法は,施設名・著者名を伏せた投稿論文を,得意分野によって選ばれた3人の査読者が評価・判定し,多くの場合いくつかのコメントをつけて著者に返す.これらのコメントに対する著者の返答と改訂論文,さらに他の2名の査読者(名前は著者同様伏せてある)のコメントとそれに対する著者の返答とが,一緒になって送られてくる.すなわち論文内容などからある程度推定できることもあるが,一種のdouble blindといえる評価過程をたどることとなる.したがって著者の肩書きや所属施設に影響されたり,先入観に左右された評価判定は,できるだけ避けられていると言ってよい.
まず第一に痛感していることは,論文の質を適切・公正に判定することが,査読者にとっていかに厳しく困難な作業であるかという点である.現在の査読方法は,施設名・著者名を伏せた投稿論文を,得意分野によって選ばれた3人の査読者が評価・判定し,多くの場合いくつかのコメントをつけて著者に返す.これらのコメントに対する著者の返答と改訂論文,さらに他の2名の査読者(名前は著者同様伏せてある)のコメントとそれに対する著者の返答とが,一緒になって送られてくる.すなわち論文内容などからある程度推定できることもあるが,一種のdouble blindといえる評価過程をたどることとなる.したがって著者の肩書きや所属施設に影響されたり,先入観に左右された評価判定は,できるだけ避けられていると言ってよい.
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