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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科36巻12号

2001年12月発行

文献概要

シンポジウム 手根部骨壊死疾患の病態と治療

緒言 フリーアクセス

著者: 荻野利彦1

所属機関: 1山形大学医学部整形外科

ページ範囲:P.1338 - P.1339

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 手根部の骨壊死は月状骨,舟状骨,有頭骨などに発症することが知られている.その原因としては,骨折,ステロイドの大量投与などがあるが,原因が明らかでない特発性の例が少なくない.月状骨と舟状骨の特発性性骨壊死はそれぞれKienböck,Preiserにより1910年に報告されている.
 Kienböck病は活動性の高い人に発症し手関節の柊痛と機能障害を引き起こすが,一定期間の後にはり疼痛が緩解し機能障害も少なくなるという結果も報告されている.一方で,病期が進行すると月状骨が圧潰し手根骨の配列異常を引き起こすため,持続する手関節痛の原因になることを危惧する意見もある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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