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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科36巻12号

2001年12月発行

文献概要

シンポジウム 手根部骨壊死疾患の病態と治療

SLE患者における手根部骨壊死の検討

著者: 斉藤忍1 六角智之2 徳永進3 高橋勇次3

所属機関: 1城東社会保険病院整形外科 2千葉市立病院整形外科 3千葉大学医学部整形外科

ページ範囲:P.1341 - P.1345

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 要旨:股関節あるいは膝関節に骨壊死を認めるSLE患者45列90手関節(男性3例6手関節,女性42例84手関節,初診時平均年齢33.2歳)に対し手関節MRIを撮像し,手根部における骨壊死発生頻度および発生部位を明らかにするとともに,骨壊死が疑われたものにはさらに同部位におけるX線所見および臨床症状の有無について調査した.その結果9例14手関節にMRI上,骨壊死病変を認めた.発生部位別にみると舟状骨が最も多く8例13手関節,次いで月状骨3例3手関節,有頭骨1例1手関節であった.X線上異常所見を認めたのは4例5手関節,臨床症状を有したのは3例4手関節であった.以上よりSLE患者の2割に手根部骨壊死を認めた.これは従来考えられていた発生頻度より高く,その要因として手関節が荷重関節でないため症状が発現されにくく,X線上骨壊死病変がとらえにくいことが考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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