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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科36巻12号

2001年12月発行

文献概要

シンポジウム 手根部骨壊死疾患の病態と治療

Kienböck病に対する治療―部分手関節固定術

著者: 香月憲一1

所属機関: 1国立大阪病院整形外科 2 3

ページ範囲:P.1353 - P.1357

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 要旨:Kienböck病に対する手術的治療は様々なものがあり,いまだ統一された術式はない.月状骨に対する除圧を目的とした手術の1つであるSTT関節固定術は部分手関節固定術の中でも最も広く行われてきた術式でその治療成績も一定の評価を得ている.Hartford病院での71症例の臨床成績は,手関節の可動域は掌背屈域94゜,橈尺屈域39゜,疼痛はexcellentとgoodで78%,患者の82%は現職に復帰していた.以上の手術成績と文献的考察からSTT関節固定術はKienböck病に対する有力な治療法の1つといえる.また病態に応じて一時的固定を選択したり,他の手術と併用することによりさらに優れた治療成績を発揮する可能性がある術式である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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