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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科36巻12号

2001年12月発行

文献概要

手術手技 私のくふう

頚椎棘突起付着筋を最大限に温存する正中縦割式脊柱管拡大術―第2頚椎を含めて

著者: 白石建1 谷戸祥之1

所属機関: 1済生会宇都宮病院整形外科

ページ範囲:P.1389 - P.1394

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 抄録:[目的]C2を含めても、棘突起から頚半棘筋と多裂筋を切離せずに行える新しい正中縦割式脊柱管拡大術を案出したので,その手術手技を紹介し,有用性について考察する.[方法]C2は棘突起に付着する5つすべての筋を,C3以下は多裂筋と頚半棘筋を切離せずに,それぞれの椎弓・棘突起を正中縦割して拡大する.[結果]2000年以降,連続型あるいは混合型OPLL,およびdevelopmental spinal canal stenosisを合併した頚椎症性脊髄症21例に本法を行い,全例に症状の改善が得られた.術後に石原法による頚椎前弯度が減少した例はなかった.[結語]本法は頚椎のdynamic stabilizerである深層伸筋を最大限に温存する術式であるため,脊柱管拡大術後の頚椎弯曲異常や頑固な軸性疼痛を予防するうえで,理にかなった術式であると考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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