icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科36巻12号

2001年12月発行

文献概要

シリーズ 関節鏡視下手術―最近の進歩

梨状筋症候群に対する関節鏡視下局所麻酔梨状筋切離術―新手術手技の紹介

著者: 出沢明1

所属機関: 1帝京大学医学部附属溝口病院整形外科

ページ範囲:P.1395 - P.1399

文献購入ページに移動
 抄録:梨状筋の緊張や収縮に伴う坐骨神経の絞扼性末梢神経障害に対して内視鏡視下に梨状筋を切離する低侵襲手技を考案した.絞扼性神経に対して手根管症候群では既に内視鏡による切開が開発され優れた成績が報告されている.スポーツ選手をはじめ若年者に多いこの疾患に対し,内視鏡を用いた低侵襲手技による本法は,6例8肢全例に良好な成績が得られたのでその術式を紹介する.われわれの9項目の診断基準のうち5項目以上を満たし,かつ6カ月以上保存療法に抵抗する人を手術適応としている.特に局所麻酔により梨状筋に直接触れてスパスムスを惹起する診断法を考案し,診断率が著しく向上した,本法は梨状筋切離の手技に通常の後方内視鏡椎間板ヘルニア手術の要領で十分に腔の作成と維持は可能である.術後の疼痛の軽減と早期の社会復帰に極めて有用な方法と考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら