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整形外科/知ってるつもり
喫煙による椎間板への影響
著者: 松崎浩巳1
所属機関: 1駿河台日本大学病院整形外科
ページ範囲:P.1418 - P.1418
文献購入ページに移動腰痛に絡む椎間板変性と喫煙の関係は高い相関がある1).1日に30本の喫煙者のニコチン血中濃度は平均70ng/ml位であるが,家兎にニコチンポンプを用いて平均100ng/mlを8週間投与すると著明な椎間板変性が生じる.この変化はニコチン量と喫煙期間に相関する.この変性のメカニズムは種々考えられるが,ニコチンの主作用は交感神経末端からのカテコールアミン放出による血管収縮である.ニコチンモデルでは椎間板の軟骨板下にある盲端状の血管の変化が著明であり,血管数は正常例(60/1視野),ニコチン例(30/1視野)と1/2にまで減少し,かつ血管の内腔は内皮細胞の腫大や血栓形成により狭小化して,著明な血流障害が生じる.
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