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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科36巻12号

2001年12月発行

文献概要

最新基礎科学/知っておきたい

Osteogenic Protein(OP)-1

著者: 千葉一裕1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部整形外科

ページ範囲:P.1420 - P.1421

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 1965年,Uristが脱灰した骨基質をラットの皮下や筋肉内に埋め込み骨形成が起こることを証明し,初めて骨形成因子(bone morphogenetic protein:BMP)の存在が確認された10).その後,内外でBMPの抽出と精製が進められ,本邦では早くから高岡らを中心としたグループにより,精力的に研究がなされてきた9).BMPの遺伝子クローニングの成功以来5,11),BMPはその分子構造よりtransforming growth factor(TGF)-βスーパーファミリーに属することが判明し,現在まで30種類以上ものファミリーメンバーが同定されている(図).さらに遺伝子組み換え技術を用いた大量生産が可能となり,BMP-2および4,growth differentiation factor(GDF)-5,そして今回取り上げたosteogenic protein(OP)-11に関する研究は著しい進展をみせた。OP-1はBMP-7とも呼ばれ,その名称はSampathとReddiが骨基質から抽出・可溶化した骨形成能を有するタンパク分画(osteogenic proteins)をコラーゲンマトリックス内に再構成してラットの皮下に移植し,その骨形成能を分析したことに由来している7)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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