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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科36巻12号

2001年12月発行

文献概要

臨床経験

上腕二頭筋長頭腱炎に対する3D-CTの応用

著者: 中路教義12 前澤範明1 北澤久也1 高山博行1

所属機関: 1加古川市民病院整形外科 2現:神戸大学医学部整形外科

ページ範囲:P.1443 - P.1445

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 抄録:3D-CT(3 dimentional computed tomograrhy)は,近年様々な関節疾患に対して利用されてきているが,肩関節慢性疾患に対する利用の報告はない.今回,上腕二頭筋長頭腱炎(以下,長頭腱炎と略す)に対し3D-CTを使用し,病態把握に有用であったので報告する.症例1:69歳男性.症例2:48歳男性.症例3:18歳女性.3例とも結節間溝部に圧痛を認め,長頭腱炎の診断で局注,理学療法などの保存療法で改善しなかった.3D-CTで結節間溝部に骨棘の存在を確認し,手術を行った.手術所見では骨棘とその部位に一致した長頭腱の変性、損傷等を認め,2例に腱固定術,1例に骨棘切除を行った.保存治療に抵抗性である長頭腱炎に対して,原因の1つである骨棘の病態把握のために3D-CTは,術前検査として有用であると考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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