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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科36巻12号

2001年12月発行

文献概要

症例報告

𦙾骨偽関節に対するイリザロフ創外固定仮骨延長法中に生じた下腿動脈瘤の1例

著者: 新田真吾13 高塚和孝1 玉木茂行1 高木治樹1 中山憲1 小松朋央1 武田拓之1 左合直2

所属機関: 1福井赤十字病院整形外科 2福井赤十字病院整形放射線科 3現:国立療養所宇多野病院整形外科

ページ範囲:P.1447 - P.1450

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 抄録:症例は55歳,男性.左𦙾骨偽関節に対してイリザロフ創外固定仮骨延長法を施行した.術後6日目に仮骨延長法開始し,術後42日目に仮骨延長終了.その2日後に左下腿外側部に拍動性腫瘤を認め,超音波,血管造影検査により仮性動脈瘤と診断した.また造影検査で側副血行路が認められたため,塞栓術を施行した.塞栓術後,前𦙾骨動脈の造影が鮮明となり,左下腿外側部の腫瘤も消失した.本症例における仮性動脈瘤の発症機序として血管の微小損傷に加え,脚延長が大きな誘因と考えられた.動脈瘤の診断治療として血管造影および動脈塞栓術が低侵襲で有効であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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