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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科36巻2号

2001年02月発行

文献概要

シンポジウム 舟状骨偽関節に対する治療

舟状骨偽関節による関節症の治療

著者: 安部幸雄1 木戸健司1 土井一輝2 服部泰典2 山本久司3 河合伸也4

所属機関: 1愛媛労災病院整形外科 2小郡第一総合病院整形外科 3山口労災病院整形外科 4山口大学医学部整形外科

ページ範囲:P.161 - P.166

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 要旨:SNAC(scaphoid nonunion advanced collapse)wristの治療経験につき報告した.Stage Ⅰでは舟状骨偽関節への骨移植により,骨癒合と手根骨アライメントの再建および橈骨茎状突起切除の適応であり,stage Ⅱ,Ⅲに対しては近位手根列切除術か部分手根骨固定術の適応となる.近位手根列切除術は可動域は60%程度,握力は60~100%に維持され,アライメント不良や偽関節の危惧はなく固定期間も短いなどの利点から,早期社会復帰を望むstage Ⅱに適応となる.部分手根骨固定術は約60%の可動域と約70%の握力の回復が得られstage Ⅲの絶対的適応である.アライメント再建の確実性,骨癒合率を考慮すると,Watsonの4-corner fusion法が月状骨一有頭骨間のみの固定術よりも優れていると考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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