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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科36巻2号

2001年02月発行

文献概要

手術手技 私のくふう

慢性関節リウマチによる外反母趾に対する第1中足骨短縮骨切り術(Weil法)

著者: 橋本英雄1 政田和洋1 安田匡孝1

所属機関: 1大阪労災病院整形外科

ページ範囲:P.187 - P.192

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 抄録:第1中足趾節関節の破壊が軽度なRAの外反母趾に対して,Weilが報告した第1中足骨の短縮骨切り術を行い良好な成績が得られているので紹介する.この方法は,第1中足骨を遠位背側から近位底側に向けて斜めに骨切りして,短縮と同時に中足骨の内転も矯正する方法である.骨切り面が荷重方向に対して垂直となるため早期の荷重が可能である.本法を行い1年以上経過したRA患者7人13足に対して,術前術後の臨床評価とX線評価(外反母趾角と第1,2中足骨間角)を行った.全例に骨癒合がみられ,疼痛は1例を除いて消失した.外反母趾角は34.1°から15.6°,第1,2中足骨間角は13.9°から12.6°と改善した.今後,本法はRAに伴う外反母趾変形に対するMTP関節を温存する術式として選択肢の一つとなり得る.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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