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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科36巻2号

2001年02月発行

文献概要

整形外科Philosophy

婆娑羅(バサラ)教授夜話―臨床医として,大学人として(前篇)

著者: 赤松功也1

所属機関: 1山梨医科大学

ページ範囲:P.193 - P.197

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●初章
 ご多忙な皆さま方,冬の夜長(よなが),しばし私の話にお耳をお貸し下さいませんか,ご退屈とは思いますが.まず,冒頭の婆娑羅(バサラ),これは室町時代の流行語で,物事をずばずばと遠慮なく言ってのける日立ちたがり屋を言ったそうでございますよ.私めもどちらかというとそっちの方で,かなりはたにご迷惑をお掛けいたし,教授としては比較的自由奔放に行動してきたといささか反省の思いがあります.こんな男の一代話を聞いて頂けるあなた様も結構バサラ的なところがおありと思いますが如何でしょうか.
 さて,このたび医学書院から「“整形外科philosophy”を」というお話を頂きましたが,とてもとてもそんな柄じゃあないと,一度はお断りしようかとも思いましたが,この世に生を受けて60有余年,整形外科医として40年余,そのうちの16年間を新設医大初代教授として務め上げた小生,仮にこの話がお若い方々の人生のご参考に少しでもお役に立つとしたらと考え,厚かましくもお引き受けしたという訳ですよ.もとより浅学菲才,とても大きなことを言ってのける身分じゃあありません.そこで,先人の立派なお言葉も随分とお借りいたしました.いやあ昔の人は偉いもんです,それでは不躾ながらそろそろ始めさせて頂きましょうか.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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